*交通アセスメント(続き) [#iea39ee9] *環境アセスメント [#r33e63f5] **環境影響評価 (EIA: Environmental Impact Assessment)[#u2f58844] 環境に大きな影響を及ぼすおそれがある事業について、その事業の実施に当たり、あらかじめその事業の環境への影響を調査、予測、評価し、その結果に基づき、その事業について適正な環境配慮を行うこと。わが国においては、環境影響評価法等に基づき、道路やダム、鉄道、発電所などを対象にして、地域住民や専門家や環境担当行政機関が関与しつつ手続が実施されている。 **戦略的環境アセスメント(SEA: Strategic Environmental Assessment) [#baaa61d3] 個別の事業実施に先立つ「戦略的(Strategic)な意思決定段階」、すなわち、政策(Policy)、計画 (Plan)、プログラム(Program)の「3つのP」を対象とする環境アセスメントであり、早い段階からより広範な環境配慮を行うことができる仕組みとして、その導入が国内外で議論され、実施されはじめているもの ***(事例)市民参画型道づくり [#ce3c439a] 我が国の道路事業における市民等への情報提供や市民等の意見把握を行う機会は、従来、都市計画等事業実施を前提とする計画が決定される直前に限られており、計画の構想についての検討は、事業主体(行政機関)の内部で行われるのが一般的でした。 そのため、道路計画の必要性等公益性に係る議論と、詳細なルート位置等利害の調整に係る議論が、計画を決定しようとする段階で同時に行われることになる場合が多く、こうしたことが、議論の混乱を招いたり、計画決定が遅延したりする要因の一つとなることも少なくありませんでした。 そこで 1) 計画の早い段階から市民参画の導入を図り、計画決定プロセスの透明性・客観性を高め、公正な判断を行うこと、 2) 道路計画に市民等の意見を反映する手続を定め、より良い計画づくりに資すること、 3) 公益的な視点で計画の必要性の判断を行った後に、公益性と市民等の利害を調整するという段階的な手続を構築し、計画決定プロセスを効率的に進めること、 を目的として「市民参画型道路計画プロセスのガイドライン」が平成14年8月に策定されました。 ---国土交通省特設サイト:https://www.mlit.go.jp/road/pi/2guide/ ---参考:市民参加の歴史:http://www.siteitosi.jp/st_project/zyunkangata/report-top1-2.html ***参考資料 [#tfa35b04] --アセスメントガイド:https://www.env.go.jp/policy/assess/1-1guide/index.html --戦略アセス:http://www.env.go.jp/policy/assess/2-4strategic/index.html --トリップ、トリップエンド:https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/pt/topics/pt_guide-01.html ***問題集 [#c906cb97] -大店立地法の交通アセスメント、大規模開発マニュアルの交通アセスメント、環境影響評価 --各アセスの着眼点の違い、対象用途の違い --大店立地法の交通アセスにおける交通評価ポイント(日来店客数(原単位法)からピーク時自動車来台数、必要駐車台数を算定する方法)、四段階推定法(交通需要予測手法)との対応関係 --交差点設計の考え方 --大規模開発マニュアルにおける交通評価ポイント((例)自動車:発生集中交通量予測、四段階推定法(交通需要予測手法)との対応関係 --上記2手法における原単位法の違い ---大店立地法:店舗面積(m2)あたり、(平均的)1日あたりの来客数、平均値 ---大規模開発:延床面積(ha)あたり、1日あたりの人・トリップエンドベースの量、平均値+標準偏差(発生集中原単位の基準となる値) ***計算問題 [#qe88facb] --大店立地法における必要駐車台数 --大規模開発交通計画における合成OD予測(OD表) (開発前) LEFT: ||1|2|3|計| |1|15|10|10|35| |2|10|10|20|40| |3|10|20|20|50| |計|35|40|50|125| (開発直後) (開発直後):ゾーン2に開発分を加えた場合 LEFT: ||1|2|3|計| |1|15|&color(red,){12};|10|37| |2|&color(red,){12};|&color(red,){15};|&color(red,){23};|50| |3|10|&color(red,){23};|20|53| |計|37|&color(red,){50};|53|140| (経年変化) フレーター法